2022/12/10
こんにちは!
気が付けば年末も近づき、町にもクリスマスソングが流れる季節となりましたね。
当院でもクリスマスツリーが登場し、待合が華やかとなっております。
来院時にはぜひご覧くださいませ。
さて、今回の歯科の基礎知識は「口呼吸」についてです。
無意識で口をポカンとあけておられる方がおられます。
特に今は長引くマスク生活で誰に口元を見られるわけではないのと、マスクのせいで鼻呼吸がしづらかったりするせいで口呼吸になってしまっている方もおられます。
人は口でも呼吸が出来るようにはなっていますが、やはり呼吸するための本来の器官は鼻。
最近の研究から、口呼吸は様々な健康トラブルの原因となっていることがわかってきています。
以下にどんな害があるのかを列挙していきます。
【口呼吸による害】
・口が乾く(ドライマウス):口を絶えず開けているために唾液が蒸発し口が乾燥します。
・のどが炎症を起こしやすい:空気中の細菌やウイルスがのどの粘膜や気管を直撃します。
・前歯の着色:丁寧に歯磨きをしても前歯がすぐ茶色くなります。
・むし歯や歯周病になりやすい:唾液の殺菌・抗菌・清浄作用が低下し、口の中が虫歯や歯周病になりやすい環境になります。
・いびき:口を開けて寝ていると、舌根が気管を塞ぎいびきをかきます。
・皮膚疾患の重症化:唾液の殺菌作用が低下し細菌やウイルスが付きやすいからと考えられます。
・口臭:口の中の炎症のせいで口が臭います。
等があり、口呼吸を続けても良い事はないです。
口の周りの筋肉の衰えや未発達があると、唇を閉じていることが出来ずに口呼吸になります。唇を閉じる筋肉を鍛えるトレーニングによって、口呼吸から鼻呼吸に改善することが可能です。
もし口呼吸になってしまっているな、と言う方はぜひ鼻呼吸をしてみるよう意識してみることをお勧めいたします。