2025/02/14
こんにちは!
今日はビスフォスフォネート(BP)製剤と副作用についてのお話です。
~歯科治療と骨粗しょう症治療を安全に受けるために~
骨粗しょう症の治療を受け、ビスフォスフォネート製剤を服用している患者さんの中に、歯科治療後に重大な合併症を起こすケースのあることが報告されています。
これはビスフォスフォネート製剤の副作用によるものです。
ビスフォスフォネート製剤とは骨がスカスカになる骨粗しょう症の治療薬で、骨が溶けるのを抑え骨の量を増やす効果があります。
がんの骨転移治療や多発性骨髄腫などの治療にも使われているお薬です。
日本で使われているビスフォスフォネート製剤の飲み薬としては、
ダイドロネル・フォサマック・ボナロン・アクトネル・ベネットなどがあります。
しかし、歯科治療を受ける際に副作用が発生することがあります。
顎の骨が腐る、歯髄が炎症を起こす、感染症が重くなるなどの副作用です。
抜歯、歯周外科手術、インプラントの埋め込み手術など外科手術後に発生し、リスクを伴う治療になるため、必要な処置が受けられません。
※注射薬の方が飲み薬より副作用が強く現れます。
安全に医療を受けるためにも、骨粗しょう症治療を開始する前に、必要な歯科治療は終わらせるようにしておきましょう。