2024/09/15
「院内感染」とは、重大な感染症(肝炎、HIV、梅毒など)が院内で患者さんから患者さんへ、患者さんから治療する人へ、治療する人を介して他の患者さんへうつることをいいます。
歯科治療は、鋭利な器具を使い唾液や血液に触れる機会も多いので、当医院では患者さんの安全を守るために様々な対応をしております。
①使い捨て(ディスポーザブル)タイプを使用
コップやエプロン、拭き取りの紙ナプキンなど、汚れるものや直接口に触れるものは、できるだけ使い捨てのものを使います。
②水洗・洗浄と消毒
使い終わった器具は水洗い後、薬液で洗浄します。これで細菌や微生物のほとんどが除去されます。
③グローブ(治療用手袋)やマスクの着用
患者さんの口に触れるときは、十分な手洗いのあとグローブとマスクを着けます。
特にグローブは、患者さんの口に直接触れるので、他のものを触ったりしないように注意します。
④滅菌
高圧蒸気滅菌機(オートクレーブ)は、高温高圧の蒸気で滅菌処理する装置です。この装置で細菌や微生物を完全に死滅(「滅菌」といいます)させます。
器具類をパックに入れてオートクレーブで「滅菌パック」にし、患者さんごとに使います。
⑤環境への配慮
歯科治療では空気中に微細な粉塵などが飛び散ります。
大型の空気清浄機や「口腔外バキューム」などを使い、治療環境が少しでも清潔になるように配慮しています。
最後に、重大な感染症にかかっているとき、そのことをお伝えいただかないとたいへん危険です。
適切な治療を受けるためにも、問診表には正しくご記入くださいますようお願いいたします。